歯科ブログ
早期発見、早期治療をすればするほど予後が良い
2008年07月01日
前回のお話しをもう少し詳しく説明します。
人間のお口の中やその周りの組織には沢山のリンパ組織(リンパ管やリンパ節)が存在しています。
これらのリンパ組織が、お口の中や鼻の粘膜から細菌やウイルスが侵入することを防ぎ、感染しないように体を守っています。
一方、お口の中やその周りの器官が悪性腫瘍にかかっている場合、体の免疫力が低下して、悪性腫瘍細胞がこのリンパ組織が沢山存在している領域に転移しやすく、特に、扁平細胞癌の場合、早い段階からリンパ転移がみられます。
口腔癌の早期発見、早期治療の一つの目標は、リンパ転移を起こさないためです。
リンパ転移になると、原病巣(一番最初に悪性腫瘍にかかった所)の切除はもちろん、転移がみられる所やその疑いが強い部分まで、切除しなければなりません。
たとえば、下顎歯肉癌(下の歯の歯茎の癌)で、口腔底、顎下リンパ節(下アゴの内側のリンパ節)の転移が起こった場合、下顎骨、口腔底の部分切除のほかに、リンパ転移がある上頚部(アゴの下から首の斜め前の部分)の組織も切除する必要があります(下顎骨離断術、上頚部リンパ節郭清術)。
また、このような大量切除により、顔貌の変形、機能障害が起きるため、再建手術もしなければなりません。
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