歯科ブログ
お口の中のできもの(3)
2008年02月12日
前回お話しした通り、葉山歯科医院では、唇や頬の粘膜に発生した粘液嚢胞の患者さんが一番多く来院されます。
この粘液嚢胞は文字通り、粘液(唾液)が充満している袋で、下唇の粘膜に発生しやすく、頬や舌の下の粘膜に発生することもよくあります。
また、副鼻腔である上顎洞(目の下方、鼻の側方、上顎の奥歯の上方にある骨の空洞)の粘膜に発生し、歯科の治療でX線撮影により、偶然に発見される上顎洞粘膜の粘液嚢胞のケースもあります。
一般的に、唇や舌の下の粘膜によくできるこの粘液嚢胞は、米粒くらいから指くらいの大きさのものがあり、表面は周りの粘膜とほぼ同じ色ツヤをしているのがほとんどですが、半球形の外形をしています。
放置すると、徐々に大きくなるか、もしくは潰れて、またしばらく経つと膨らんできます。
唾液は、唾液腺の中で作られ、唾液腺からお口の中につながる管を通って、お口の中に出てきます。
この唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の大きな唾液腺のほかに、唇や舌の下の粘膜などにたくさんの小さな唾液腺が分布しています。
この粘膜直下の小唾液腺が、何らかの慢性的な刺激や外傷、咬傷、または慢性炎症によって、唾液腺の管が細くなったり、詰まったりすると、作られた唾液がお口の中に出ることができず、粘膜の直下にどんどん溜まってしまい、お口の中から見ると、軟らかい半球形のできもののような状態になります。
臨床上、このようなできものを、粘液嚢胞と呼んでいます。
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