歯科ブログ

お口の粘膜の粘液嚢胞(2)

2008年02月27日

お口の中の粘膜に発生した粘液嚢胞の治療は、切開、外科摘出、冷凍療法、レーザー照射、嚢胞開窓などの方法があります。

 

葉山歯科医院では、粘液嚢胞は、ほどんと外科摘出で治療しています。

 

外科摘出で治療する理由は、

(1)明視下で行っているため、薄い嚢胞壁を完全に摘出でき、

(2)術中、原因となっている小唾液線も同時に摘出できるので、特に口唇粘膜にできた粘液嚢胞は、術後の再発が少ないためです。

 

しかし、外科摘出の欠点もあります。

(1)嚢胞の壁はかなり薄いため、破らないで摘出するためには、術者の長い経験とテクニックが必要です。

(2)粘液嚢胞の発生場所によって、周囲の血管や神経の分枝に傷を付ける可能性があります。

特に、舌の先の粘膜や舌の裏側の粘膜に発生した粘液嚢胞の摘出手術は難しいです。

(3)再発と破れることを繰り返した場合、線維化していて、嚢胞壁や小唾液腺と健康な粘膜との境界が分かりにくくなっていて、外科摘出がとても難しい場合があります。

コメント(0) | トラックバック (0)

お口の粘膜の粘液嚢胞(1)

2008年02月18日

葉山歯科医院では、お口の中のできものの患者さんで最も多いのが、唇にできている粘液嚢胞です。

 

前回もお話ししたように、粘液嚢胞ができる原因は、粘膜直下の小唾液腺の管が、外傷や慢性炎症などによって詰まってしまい、お口の中に出されるはずの唾液が粘膜の中に溜まってしまうためです。

 

通常、嚢胞は上皮性組織に囲まれている袋状のできもので、放置すれば次第に大きくなり、周囲の組織も破壊してしまいますが、粘液嚢胞は病理学的な所見では上皮が存在していないため組織の破壊はしませんが、放置すれば中に溜まっている唾液の量が多くなり、他の嚢胞と同じように徐々に大きくなります。

また、粘液嚢胞は大きくなってくると、薄い皮膜が破裂して溜まっていた唾液が出るので、できもの自体がしぼみますが、小唾液腺の管が詰まっているため、暫く経つと唾液が再び溜まることによって、また膨らんできます。

このように、膨らんだりしぼんだりを繰り返すのが、粘液嚢胞の特徴です。

コメント(0) | トラックバック (0)

お口の中のできもの(3)

2008年02月12日

前回お話しした通り、葉山歯科医院では、唇や頬の粘膜に発生した粘液嚢胞の患者さんが一番多く来院されます。

 

この粘液嚢胞は文字通り、粘液(唾液)が充満している袋で、下唇の粘膜に発生しやすく、頬や舌の下の粘膜に発生することもよくあります。

また、副鼻腔である上顎洞(目の下方、鼻の側方、上顎の奥歯の上方にある骨の空洞)の粘膜に発生し、歯科の治療でX線撮影により、偶然に発見される上顎洞粘膜の粘液嚢胞のケースもあります。

 

一般的に、唇や舌の下の粘膜によくできるこの粘液嚢胞は、米粒くらいから指くらいの大きさのものがあり、表面は周りの粘膜とほぼ同じ色ツヤをしているのがほとんどですが、半球形の外形をしています。

放置すると、徐々に大きくなるか、もしくは潰れて、またしばらく経つと膨らんできます。

 

唾液は、唾液腺の中で作られ、唾液腺からお口の中につながる管を通って、お口の中に出てきます。

この唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の大きな唾液腺のほかに、唇や舌の下の粘膜などにたくさんの小さな唾液腺が分布しています。

この粘膜直下の小唾液腺が、何らかの慢性的な刺激や外傷、咬傷、または慢性炎症によって、唾液腺の管が細くなったり、詰まったりすると、作られた唾液がお口の中に出ることができず、粘膜の直下にどんどん溜まってしまい、お口の中から見ると、軟らかい半球形のできもののような状態になります。

臨床上、このようなできものを、粘液嚢胞と呼んでいます。

コメント(0) | トラックバック (0)

お口の中のできもの(2)

2008年02月03日

厳密に統計を取っておりませんが、葉山歯科医院にお口の中のできものの精査や治療のために来院されたた患者さんのできものの中で多いのは以下の通りです。

 

(1)口腔粘膜の潰瘍、または類似疾患

おの中の治らない潰瘍は悪い病気の可能性があり、また患者さん自身が見た時に悪い病気ではないかと思ってしまう状態になっていることが多いため、口内炎、口腔粘膜の潰瘍、または類似の疾患で、来院される患者さんが多いです。

中でも葉山歯科医院でよく見られるのは、アフタ性口内炎であり、その他にヘルペル性口内炎(ウイルスの感染によるもの)、口腔粘膜の扁平苔鮮も少なくありません。

 

(2)口腔粘膜の隆起している腫瘤、または他のできもの

このようなものの中で一番多く見られるのは、唇や頬っぺたの粘膜にできる粘液嚢胞です。

慢性刺激による線維腫、ポリープ、あるいは歯茎のエプーリスというできものも時々あります。

 

脂肪腫、顎骨内、口腔内軟組織の嚢胞や他の良性の腫瘍の患者さんもおりましたが、数としてはとても少ないです。

また、非常に稀ですが、口腔粘膜、歯茎にできた扁平細胞癌も葉山歯科医院で発見され、大学病院に紹介したこともあります。

コメント(0) | トラックバック (0)

 
2008年03月
sun montuewedthrfrisat
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
 

最近の投稿

 

過去の投稿