歯科ブログ
消炎鎮痛剤と胃薬を一緒に服用する理由(2)
2007年12月03日
前回お話した通り、現在、鎮痛剤と言えば非ステロイド系消炎鎮痛解熱剤がほとんどです。
この非ステロイド系消炎鎮痛解熱剤は、前回お話しした通り、消炎効果が副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)と同程度であるのに対して、ステロイドのように免疫機能の低下や全身的な副作用がなく、また、その鎮痛効果はアスピリン製剤よりはるかに強いことから、外来の小手術、治療の術後疼痛には最もふさわしい鎮痛剤と言えます。
しかし、この非ステロイド系消炎鎮痛解熱剤にも副作用があります。
胃に悪く、飲む量が多くなると、胃潰瘍や胃穿孔まで起こす恐れがあります。
もう23年前のことですが、自分の担当した口腔癌の患者さんが、痛みのために処方されたボルタレンの2倍量を3週間連続して服用してしまい、胃穿孔、急性腹膜炎を起こし、医学部付属病院で緊急手術を受けたことがありました。
近年、この副作用が注目されており、胃に影響の少ない薬が多数開発されてきましたが、胃にやさしい薬とはまだ言えません。
また、前記のボルタレンのような薬も、消炎鎮痛作用が非常に強いため、現在も使われています。
この副作用を最小限に抑えるために、次のような点に注意しなければなりません。
(A)胃薬と一緒に服用すること。本院はこの薬の副作用を非常に注意しているため、通常、強い消炎鎮痛剤を出す時、胃薬も一緒に出しています。
(B)坐薬を使用すること。しかし、坐薬ですので、使いにくい、使いたくない患者さんがいます。
(C)これらの薬を服用するとき、胃に悪い影響を与えないように、空腹時をなるべく避けることも大切です。
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