歯科ブログ
術前の投薬について(4)
2007年11月13日
これまで、感染予防のための術前の抗菌剤の投与の必要性とその投与方法についてお話ししてきました。
葉山歯科医院では、前回お話ししたように、治療の前に抗菌剤のほかに、鎮痛剤や胃薬も一緒に服用して頂く場合が多いです。
(1)鎮痛剤の術前投与について:
治療の前に消炎鎮痛剤を服用すると、手術中に痛みの閾値が上がり*、局所麻酔との相乗効果で治療中はもちろん、治療後も鎮痛効果が持続しているため、治療後に痛みが出てきてから初めて鎮痛剤を服用する場合に比べて、治療後の疼痛や不快感を効果的に抑えることができます。
*閾値:手術等の治療の侵襲で、体は痛みに対して敏感になります。つまり、何か刺激があった時に、普段であれば痛みとして感じないようなことでも、手術中だと痛いと感じてしまいます。この痛いと感じる瞬間の強さを、『痛みの閾値』といいます。普段は痛みの閾値が例えば10だとすれば、刺激の強さが10のところで初めて痛みを感じるのに対して、手術の侵襲や体調が悪くなっている場合は、刺激が10以下、例えば5のところで体が痛みを感じてしまう、すなわち、痛みの閾値が5になってしまいます。術前の鎮痛剤の服用によって、この痛みの閾値を上げることができるのです。
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