歯科ブログ
葉山歯科医院における抗菌剤の使用(3)
2007年10月16日
感染症にかかるかどうかは、『細菌の病原性×細菌の数』 対 『免疫力(宿主の感染の防抑能力)』の網引きです。
細菌の病原性がある程度強くても、体に侵入している細菌の数が少なかったり、患者さんの免疫力がそれを上回れば、感染は起きません。
逆に言うと、細菌の病原性が強くなくても、体に侵入している細菌の数が多かったり、患者さんの免疫力が低下している場合、感染症にかかります。
患者さんに大きな外科侵襲が加わった時、血液の中には数多くの細菌が入り込み(一時的な菌血症の状態)、体は感染しやすい状態となっています。
この状態(治療後)に抗菌剤を服用しても、抗菌剤が全身の血液に回るまでは多少の時間がかかるため、その間は患者さんの免疫力だけで細菌の感染に対抗することになります。
一方、治療(大きな外科侵襲)の前に、予め患者さんが抗菌剤を服用することによって、全身の血液中に抗菌剤が回り、細菌が体内に侵入してきてもすぐに抗菌剤が効果を発揮します。
このため、葉山歯科医院では、ある程度外科侵襲が大きい手術の場合や患者さんの免疫力が低下している場合、治療の前に抗菌剤を服用していただき、細菌による感染症を予防しております。
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