歯科ブログ

顎や顔面の骨折の診断の難しさ

2007年06月29日

先日の患者さんのような顎の骨の骨折について、下記のようなことが考えられています。

 

(1) 体の部位にもよりますが、骨が折れていても、外まで露出していなければ(閉鎖性骨折と言われています。逆に、外傷がひどく、折れている骨が外から見えている場合の骨折は開放性骨折と言います)、重篤な症状を伴っていない場合が多いです。また、症状が著明ではないため、このような症例では、まず一般のⅩ線撮影検査を行います。

 

(2) 顎や顔面の骨の構造は複雑で、数も多いため、一般のⅩ線撮影では、骨と骨との映像の重なりが多く、骨折が発見できない場合がよくあります。今回の患者さんもそうだったのだと思います。

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顎受傷後、咬み合わせが変わった一例

2007年06月28日

前回とは別の患者さんについてお話しします。

 

この患者さんは、他院にて、口腔外傷の後、噛み合わせが変わってしまい、うまく噛めなくなったとのことで来院され、精密検査のため葉山歯科医院を紹介されて来院しました。

 

この患者さんは、2週間前に自転車に乗っていたところ、横から走ってきたオードバイと衝突し、下の顎の皮膚や唇から出血し、某外科医院を受診、止血処置および傷の縫合後、帰宅しました。その後、傷の治りが順調で、普通の生活に戻りましたが、食事の時の噛み合わせが徐々におかしくなってきました。


葉山歯科医院に来院時、顔、顎、唇には特に異常が見られませんでした。皮膚の縫合もきれいで、順調に治っていました。しかし、お口が大きく開けられず、また、お口を閉じるときには片側の奥歯しか咬み合いませんでした。これらのことから、顔面骨の骨折が疑われたため、X線撮影をしたところ、下顎骨の左側骨体部の骨折、左側顎関節頚部の骨折を発見しました。

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お口の傷のデブリードマンの重要性

2007年06月25日

昨日はお口の外傷の時の一般の病院での治療方法やその後についてお話ししました。

皆さんに少しでも参考になっていただければ、幸いです。

 

お口の外傷についてまとめると、次のようなことが考えられます。

 

細菌がたくさん存在しているお口の中には、血管が豊富にあるため、お口の中の傷は感染に対して強く、出血は自然に止まり、治りも早いと一般には認識されています。

このため、一般の歯科病院、一般の外科病院において、お口の傷を手当て(主に縫合)する際、徹底的な創傷処理があまり注視されていないのが現状です。

先日の患者さんの場合でも、きれいに縫合してあるにも関わらず、処置後の血腫形成や、傷の二次感染が起こりました。

体の他の部位と同じようにお口の外傷についても、徹底的な創傷処理(デブリードマン)を行うことによって、これらの合併症は避けられるのではないかと思います。

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お口の外傷の実例

2007年06月23日

お口の外傷の話に戻ります。

葉山歯科医院では、他の開業歯科医院ではあまり処置しない外傷の治療を積極的に行っています。

葉山歯科医院で治療した患者さんの実例をいくつか挙げてみたいと思います。

 

左側の頬の傷が治療を受けたにもかかわらず、痛みや腫れが治らないため、この患者さんは葉山歯科医院に来院されました。

受傷から治療を受けるまでの話を伺ったところ、次のようなことが分かりました。

(a)受傷後、近くの歯科開業医で診察を受けたが、血が自然に止まるだろうと言われて、抗生物質のみ投薬されました。

(b)その後、頬が徐々に腫れてきているため、某外科病院に行き、そこで左側頬粘膜を5針縫いました。

(c)傷からの出血が止まり、全身状態も良くなりましたが、痛みと腫れが数日経過しても良くならないため、友人の紹介で、葉山歯科医院に来院しました。

 

来院時のお口の中の状態ですが、左側の頬部粘膜に綺麗に縫合されてある傷がありました。

しかしながら、かなりひどく腫れており、痛みも伴っているため、血腫の形成と二次感染の疑いで、抜糸後、血腫の除去、創傷のデブリードマン(傷の中の異物の除去、壊死組織の清除など、徹底的な創傷の処置のこと)および切開排膿を行いました。

 

その後、順調に治ってきましたが、お口が開きにくくなっていたため、3週間ほど、開口訓練を行いました。

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矯正専門治療の診察日の変更について

2007年06月22日

矯正の患者さんが受診しやすいように、簡先生の矯正専門治療は七月より、金曜日から日曜日に変更させていただきます。

また、いままで通り、矯正前の相談も無料で行っています。

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簡単かつ効果のある口腔外傷の清浄の方法

2007年06月18日

前回、口腔外傷はほとんど汚染されている開放創傷で、感染しやすいため、放置しない方が良いというお話しをしました。

お口にケガをした時に、血を止めるほか、(出血および血を止める方法について、こちらを参考にしてください)感染しないように、傷の清浄、消毒が大切です。

怪我をした時、傷の手当てについて、先に消毒するか?それとも傷をきれいに洗ったほうがいいか?これは意外に知られていないのではないかと思います。

傷が汚染されたままの状態で、先に消毒しても、感染予防はできません。

ほとんどが汚染された開放創であるお口の傷は特にそうです。

口腔外傷の清浄には簡単且つ効果のある方法があります。

それは、冷たい塩水でうがいをすることです。

塩を使用するのは、

(1)すぐ手に入る

(2)殺菌、消毒の作用がある

(3)塩を水に溶かして、できた塩水は体の浸透圧に近い,止血作用があるからです。

お口の傷で、うがいをする時、なるべく強くうがいをした方が傷の清浄効果があります。

また、出血を伴っている場合、うがいすればするほど、出血がひどくなりますので、ある程度うがいをして、傷をきれいにした後、前回述べたのように、さらに冷たい水や氷をお口の中に含んでやれば、傷の清浄と止血を同時に行えます。

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口腔外傷のほとんどは感染しやすい汚染創傷

2007年06月16日

前回の続きです。

(2)口腔外傷のほとんどは感染しやすい汚染創傷です。

お口の中は血管が多く、血液循環も非常によいため、ある程度の傷でも、血が止まって、感染さえ起こらなければ、処置をしなくても、自然に治る場合が多いです。

しかし、お口の中には細菌が数多く存在しているため、お口の外傷は開放創で、汚染されやすいです。

受傷時の場所や状態にもよりますが、砂、土などの異物が傷の中に深く入り込んでいることも多くみられ、口腔外傷を放置すれば、感染創になったり、また、ごく稀にではありますが、重篤な破傷風になることも報告されています。(近年、予防接種の普及で、動物の咬傷以外、口腔外傷で、破傷風になる症例は非常に少なくなっていますが、学会誌等で、時々症例報告がされています)

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口腔外傷の処置(1)

2007年06月13日

先日説明しましたように、葉山歯科医院に来院した口腔外傷の患者さんは軟組織外傷が多いです。
市販の家庭医学書や健康雑誌を始め、各医学教科書を読むと詳細に説明されているので、ここでは、あえて詳しい説明は省略しますが、重要で、守らなければならない事項だけを簡略にまとめます。


1)受傷してから、治療を受けるまで、傷の状態が悪くならないように、
(A)出血:体の他の部位と違って、口腔周囲の出血はほとんど圧迫止血ができません。氷で患部を冷やすのは、簡単かつ有効な方法ですが、やりすぎると、逆に、局所の血液循環障害を起こす危険があります。氷で患部を直接冷やすのではなく、薄いタオル等で氷を包んでから冷やしてください。また、ずっと冷やし続けるのも血液循環障害を起こしやすいので、30分位冷やして、5~10分位休み、また再び行う・・・というのを繰り返して行うのが安心です。もし、外部からの冷やす止血だけで血があまり止まらない場合、特に、お口の奥からの出血が著明な場合、口の外側から冷やしながら、冷蔵庫の氷塊をお口の中に直接入れて、ある程度溶けるまで、含んで、口腔内の温度を下げたほうが効果があります。

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口腔外傷、歯の外傷における葉山歯科医院の処置概要

2007年06月12日

今まで、口腔外傷や歯の外傷で、(体の他の部位の傷がほとんどなく、意識もはっきりしている場合)葉山歯科医院に来院し、治療を受けた患者さんについてある程度、統計、分析すると、次のような傾向がみられます。

(1)年齢層では、幼稚園の園児やスポーツをやっている中学生、高校生が圧倒的に多いようです。

(2)受傷部位をみると、口唇、歯肉、頬粘膜、歯、歯槽骨、の順で、口唇などの軟組織の外傷が多く、歯や骨などの硬組織の外傷は少ない。

(3)来院のタイミングについては、医科の開業医や、歯科の開業医に行った後,腫れが消退しない、または、血が止まらない、あるいは脱臼、破折している歯の治療のため、二次的に来院した患者さんが多いようです。けがの直後、直接葉山歯科医院に来院した患者さんはあまり多くありません。

(4)来院後の処置:止血、縫合処置が圧倒的に多いです。歯の外傷治療(歯の固定、再植、歯槽骨の固定)も多く行っています。また、下顎骨骨折など、入院が必要な患者さんの来院は、数は少ないですが、たまにあります。このような患者さんについては、すぐに大学病院の口腔外科を紹介しております。

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口腔や歯の外傷

2007年06月09日

こちらでお話しする口腔外傷や歯の外傷は、体の他の部位に傷はほとんどなく、意識もはっきりしている場合です。

例えば、口腔外傷を伴っている顎、顔面の骨折、裂傷、大出血、さらに命に関わる頭部、脳の損傷などの場合、救急病院では、口腔、歯の治療より、止血、呼吸の確保などの救命処置が、当然のことですが優先されています。

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唇(くちびる)やお口の外傷の場合

2007年06月08日

葉山歯科医院では、時々口腔外傷の患者さんが来院します。

口の周り(口唇、舌、口腔粘膜)や歯の外傷の場合、どの治療科に診察しに行けばいいのか?と、患者さんはお困りになることが多いのではないかと思われます。

救急車を呼べば、大学病院や総合病院の救急部まで運んで下さって、全部任せてもいいのですが、歯も折れたり、抜けたりしている場合に、もしその病院に歯科口腔外科の先生がいなければ、歯の治療はすぐにしていただけません。

また、耳鼻咽喉科や歯科の開業医の場合、外傷の対応が十分にできて、すぐに処置していただけるかどうかは、なかなか難しい所があります。

では、どうすればよいのでしょうか?

次回以降この問題について、詳しく解説したいと思います。

 

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お昼休みの診療について

2007年06月07日

先日お知らせ致しましたように、6月1日より昼休みの時間(pm1:30~pm3:00)も診察を行っています。電話も通常通り、通じますので、(今まで、お昼休み時間内には、電話を録音モードに切り替えています)電話予約を始め、歯や口腔の健康相談もご利用ください。

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